リールは海(塩)・砂・水・紫外線にさらされる精密機器です。
「釣行後に軽く水洗いするだけ」で終わらせていませんか?日常ケアだけでは落としきれない汚れや水分が蓄積し、ハンドルの重さや異音、内部の腐食といったトラブルを招きます。
そこでおすすめしたいのが 月に一度のルーティンメンテナンス。わずか15〜20分の手間で、リールの寿命と操作感が大きく変わります。
この記事では、初心者でも安全にできる「月一メンテ」の手順、必要な道具、やりすぎてNGなポイント、実際のチェック項目まで余すことなく解説します
この記事で得られること(まとめ)
- 月一メンテで防げる代表的なトラブル
- 必要な道具(おすすめは純正オイル)
- 各パーツ別の注油箇所とやり方(ラインローラー/ハンドルノブ/ベール/メインシャフト)
- 実施後に確認するチェックリスト
- DIYで手を出しすぎないべき領域
なぜ「月一」がちょうどいいのか
釣行頻度や使用環境で最適頻度は変わりますが、週に1〜2回程度の釣行であれば月一の軽作業で十分。
毎回の簡易洗浄では見落としがちな隙間や摺動部に微細な塩分や砂が残り、それが摩耗・サビの始まりになります。
定期的に一か所ずつ面倒を見てあげることで、不具合の芽を早期に摘むことができ、長期的なコスト(部品交換・OH代)を抑えられます。
用意するもの(最小限・簡単に揃う)
- シマノ/ダイワ等メーカー純正メンテナンスオイル(スプレータイプ可)
- ティッシュまたはペーパータオル(使い捨て)
- 柔らかいブラシ(歯ブラシ程度)
- マイクロファイバークロス(仕上げ用)
- 必要ならベアリング洗浄用の弱溶剤と専用オイル(中級者向け)
ポイント:オイルは「量」が命。過剰注油は汚れを呼び込みます。
基本は**一か所に“一滴”**だけで十分です。
これを使用します。いろいろと種類があって粘度を変えることで特性を少し変えれるみたいですが
基本よくわからないことはしないのでダイワかシマノ純正が間違いないと思っています。

使用するのは基本的にこっち側のオイルになります。もう一つのグリスの方はほぼ使いません。
注油のコツ:スプレーで“確実に一滴”を取る方法
かなり少量で十分です。具体的には一か所一滴です。
スプレータイプで一滴ってわけがわからないですよね?でも一滴です。
スプレースプレーだと大量に出がちですが、次の方法で先端についた一滴を使えば確実です。
- ティッシュに向かって「一瞬だけ」シュッと捨て吹き。
- ノズル先端にできた一滴を待つ(数秒)。
- その一滴をパーツに乗せるように使う。
- 浸透後、必ず余分を拭き取る。
この操作を守れば「つけすぎ→汚れ吸着→逆効果」を防げます。

ティッシュに向かって一瞬シュッとかけます。これは捨て吹きなので少ない方が経済的です
シュッとした後の少し待つとノズルの先端に一滴がたまります。

これを各パーツに流し込んでいきます。乗せる感じでやるとスッと浸透していきます。
これでも多い場合があるので余分なオイルはふき取ります。
本当にこれくらいでいいので、つけたい部分に直接だと多すぎになるので絶対にやめてください。
実際の作業フロー(順序通りに行うと安全)
STEP1:外観の洗浄(釣行後/毎回その日のうちに絶対)
- ドラグを締めて上から流水で塩分を流す。漬け洗いは避ける。
- PEラインの場合は塩抜きでラインにも水を十分に吸わせる。
- 洗浄後は水気を切り、ドラグを緩めて陰干しで完全に乾燥させる。
備考:内部に水が残ると腐食が進行するため、十分な乾燥が重要です。
ここは釣行当日終わったら皆さん行っていると思います。
私も当日に必ずやりますが水洗い、塩抜きです。
ドラグを締めてシャワーで上から水をかけます。私は漬けて洗いはしません。
PEラインを使用しているので塩抜きは十分に意識してラインに水を吸わせます。
洗浄後はしっかり水気を切ってドラグを緩めて日陰で乾燥させます。
STEP2:ラインローラー(最重要箇所)
- ラインローラーは潮噛みしやすく、異音・摩耗の原因になります。
- ローラー横の隙間へ“一滴”を置き、指で回してなじませる。反対側も同様に。
- 浸透後、余分なオイルは必ず拭き取る(拭き残しがあると砂・ゴミを呼びます)。

最も潮噛みしやすいパーツ。
指で動かしても綺麗な状態だと回ってるか判断しずらいですが光の当て方を工夫してよく見ましょう。
ここの隙間に一滴置く感じで乗せるとすっと吸収されていきます。
反対側も同様に

ここの隙間に流し込んで、くるくる回してなじませます。
そのあとに余分なオイルはふき取ります。余分なオイルがないってことは無いので絶対にふき取ってください
STEP3:ハンドルノブ
- ベアリングが入っている機種はもちろん、入っていない機種も摺動部に注油が必要。
- ノブの付け根の隙間に一滴。回してなじませる。
- このときガタつき・回転の重さをチェック。ガタはワッシャ調整、ゴリ感はベアリング洗浄または交換を検討。
ここにもベアリングが入っています。入っていない機種も摺動部になるのでオイルは必要です。

やり方は一緒です。一滴をここの隙間に置きます。
なじんでくるとスムーズに回るようになります。そして余分なオイルはふき取ります。
余談ですが右端のゴムが削れていますが、イカにかじられてしまいました笑
同時にガタつきや回転の重さがないか確認。
ここは分解は簡単なのでもしガタがあればワッシャでクリアランスを調整
ゴリ感などがある場合はベアリングを洗浄→オイルを注油してみましょう。
それでも改善しない場合はベアリング交換しましょう。ベアリングは1000円もしないでしょう。
STEP4:ベールの摺動部
キャストする際にベールを起こすと思いますがそこも動かす場所になるので注油します。

この2か所にオイルを乗せてベールを動かしなじませていきます。
しつこいようですが余計なオイルはふき取ります。
STEP5:メインシャフト
- ドラグノブを外し、スプールを抜いてシャフトを露出。
- シャフトの上下動部分に一滴注油し、ハンドルを回してシャフトを上下させてなじませる。
- シャフト下にたまった余分なオイルはふき取る。
注意:ドラグオイル(ドラグプレート側の専用オイル)は取り扱いが厄介です。ドラグ系のオイルまで触る必要がある、あるいはドラグオイルが下がっている(異常な状態)場合はプロのオーバーホールを推奨します。
リールを巻くとスプールが上下しますよね。そこの軸の部分になります。
まずはドラグノブを緩めて外します

次にスプールを抜くとメインシャフトが見えてきます。
もし中に入り込んでいる場合はハンドルを回せば上がってきます。

そして同じように一滴で十分ですのでオイルを置きます

この状態でハンドルをぐるぐる回してシャフトを上下させます。
シャフトの下部に余計なオイルがたまるのでそれをふき取ります。
水没したり何かしらのトラブルが発生している場合はメインシャフトにドラグオイルが
下がってくることがあるそうです。
ドラグオイルに関しては調べてみたところ結構厄介そうなのでDIYで触らない方がいいと思います。
プロに任せてオーバーホールをお願いしましょう。
よくあるNG(絶対に避けること)
- 注油のしすぎ:余分なオイルはホコリや砂を吸着し、かえって動きが悪くなる。
- 強力なパーツクリーナーの多用:樹脂部品が割れることがある。弱溶剤を選ぶか、表面掃除に留める。
- ギア内部の安易な分解:戻せない・パーツを紛失すると元に戻せない。初心者は内部ギアまでは触らない。
- 水没後の自己OH:水没・浸水が疑われる場合は早めに専門業者へ。内部の腐食は短期間で進行します。
メンテ後のチェックリスト(施工直後に確認)
どこまで自分でやるべきか(目安)
- 表面洗浄・ラインローラー・ノブ・ベール・メインシャフトの注油までは完全DIYでOK。
- ドラグ内部、ギア内部、深い水没ダメージが疑われる場合はメーカーまたは専門店のオーバーホールを選択してください。
まとめ:月一メンテを習慣化する価値
- 所要時間:15〜20分(慣れればもっと短縮可能)
- 投資:小さなオイル一本と少しの手間だけで、リールの寿命と操作感を大きく向上させられる。
- 結果:軽い巻き心地・静かなラインローラー・思わぬトラブルの未然防止に直結します。
リールを「相棒」として長く使うなら、月に一度の“ひと手間”が最も効率的なメンテです。今日からぜひ試してみてください。



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