はじめに
洗濯機の「槽洗浄コース」を使っても、どうしても落ちない汚れやにおい。
特に長年使っていると、洗濯槽の裏側や隙間には黒カビや石けんカスがびっしり溜まり、洗濯物に嫌な臭いが移ってしまいます。
今回、実家で使っている洗濯機「AQUA AQW-S45E」でも、ついに「ワカメ状の汚れ」と「ツンカビの臭い」が気になる。洗濯槽を外して丸洗いしてくれと。
そんなことしたことないけど、調べれば結構簡単そうだったのでやってみました。
この記事では、実際の作業手順・使用工具・注意点・作業後の効果まで詳しく紹介します。
作業自体は非常に簡単でDIYに慣れていない方でも、写真を見ながらならチャレンジ可能です。
使用した洗濯機と症状
- メーカー/型番:AQUA AQW-S45E
- タイプ:縦型全自動
- 使用年数:8年程度?
- 症状:
- 洗濯物が生乾き臭っぽい
- ワカメのような黒いカビ汚れが浮く
- 槽洗浄カビキラーを使っても改善しない
作業前の準備
必要な工具・道具
・プラスドライバー(電動だと時短に)
こんなの家に一個あると便利です。木に穴開けたいとかでも使えるし、ビスが長いと延々ドライバーを回し続けると結構腕が痛くなります。
・ソケットセット
今回の作業だけであればこんなもので十分対応できます。
・ゴム手袋
洗濯槽分解時に絶対にあった方がいいです。こんな感じのやつだと作業しやすいです。
- マイナスドライバー
- 突っ張り棒
- スクレーパー
- ゴム手袋
- マスク
- カビキラー(塩素系漂白剤)
- ブラシ(ステンレス用・細かい隙間用)
- タオルや雑巾
作業前の注意事項
- 必ず電源プラグを抜く
感電防止のため作業開始前に必ず抜きます。 - 給水ホースを外す
作業スペースを確保し、万が一の水漏れを防ぎます。元栓をしめてタオルで根元をふさいで水漏れしないように外します。 - 手を切る危険あり
AQW-S45Eの洗濯槽はステンレス製で、縁部分が鋭利になっている箇所があります。
作業中は必ず手袋を着用しましょう。私は気づかないレベルの切り傷が何か所かありました笑
洗濯槽の取り外し手順
1. 上部パネルを外す
- 洗濯機横の化粧カバーをマイナスドライバーで外す。外すとビスがあるので外します。
- 洗濯機の背面にあるネジを外し、上部パネルを持ち上げます。
- コネクタ配線がある場合は、写真を撮ってから慎重に外します。



ここで突っ張り棒を使用して上部パネルを支えておきます。
2.上蓋の取り外し
写真の4か所にビスがあるので取り外します。一か所映ってないですがあるので取り外してください。

そのあと爪で固定されている箇所が4か所あるので一か所ずつ外しながら取り外します。爪を起こしすぎないように注意してください。


この辺りからたいぶ汚さが出てきてますね。最近洗濯槽カビキラーをしていてもこんなものみたいです。
3. パルセーター(回転羽根)の取り外し
- マイナスドライバーで中心のカバーを外します。
- 洗濯槽の底にある中央ネジをプラスドライバーで外します。
- 固着している場合は、潤滑スプレーを少量かけると外れやすくなります。


ここのボルトは確か12mmでしたが実家にあったソケットが厚くドライバーで外しました。
そこまで強く締まっていなかったのでドライバーで十分対応できました。
山になっている部分をほっぱるとカポっと外れました。
4. 洗濯槽固定ボルトを外す
- ソケットレンチで洗濯槽を固定している4本のボルトを外します。
- ここで全ての固定が外れるので、持ち上げる準備をします。
ここ写真撮り忘れました。10mmのボルト4本があるのでそれを外しましょう。ここはしっかり締まっていました。
4. 洗濯槽を持ち上げる(この辺りから写真閲覧注意!)
- 洗濯槽は意外と重いので、腰を痛めないように膝を使って持ち上げます。
- ステンレス部分で手を切らないように要注意。
- 固着している場合は少し揺すりながら上にあげましょう。


結構最近洗浄をしていてもやっぱりこんな感じです。
ワカメが不自然についているのはいったん剥がれて再付着してますね。やっぱり分解しないと取り切れないのが分かります。
石鹸カスがかなり分厚く、スクレーパーでやると気持ちいいです笑
後で分かりましたがこの石鹸カスは柔軟剤の使用量が多すぎるとこうなってしまうみたいです。
臭いが付いて気持ちがいいですが、適正な量を守るのは重要ですね。
洗濯槽分解
せっかくここまで外したので、汚れは洗い切りたいのでさらに分解を続けます。
ここからは手袋推奨です。
基本見えてるビスを外せばOKです。本数が多いので電動ドライバーがあると早く外せます。


一か所引っ掛かりがあるのでビスを外した後ずらしながら外します。
補足:上の層には元々水が入っていて、脱水時のバランスをとっているみたいです。動かすと水の音がしますが正常なので無理やり抜こうとしないでください!
同じ感じで下の層と糸くずフィルターを外します。


洗浄作業
カビキラーで漬け置き
- 外に移動し、槽全体にカビキラーを吹き付けます。
- 20〜30分放置して汚れを浮かせます。

中に入り込んだカビはブラシが入りずらいのでつけ置きしていったんこの辺りで休憩をしましょう!
20分ほど置くとシャワーの水だけでボロボロ剥がれ落ちます。
ブラシでごしごし
- 浮いたカビや汚れをブラシでこすります。
- 溝や穴の部分は特に汚れが溜まりやすいので丁寧に。


カビキラーを使用しているのですすぎはしっかりしておきましょう。一応くみ上げた後にすすぎ、脱水をしてみるので衣服には影響はしないと思いますが。
ブラシは毛の長い物や歯ブラシなど種類があるとやりやすいです。

本体側の掃除
- 洗濯槽を外した本体内部には、石けんカスや黒カビがこびりついています。
- 濡れタオルやブラシでしっかり落とします。

排水の入り口がありますけどそこにはなるべく流さないで、ごみは取り出して捨てていきました。
よくわからないので、排水が詰まってもいやなのでなるべく流さないようにしました。
細かいのは平気だと思います。石鹸カスが結構なデカさで剥がれ落ちるので注意です!
組み立て
- 洗濯槽を元の位置に戻し、外した逆の順序で組付けるだけです。
- 最後に通電し、試運転で水漏れがないか確認。一度満水まで水を溜めてみましょう。
作業時間と感想
- 作業時間:休憩を入れて約3時間
- 難しい工程はなく、ネジを外して順番通りに戻すだけ
- 注意すべきは手のケガ防止とパーツの紛失防止
作業後の効果
- 臭い:完全になくなった
- 洗濯物にも臭い移りがなくなったそうです
- 見た目も新品のようにピカピカ
ビフォーアフター


これだけでもやった価値は感じられますよね。
はじめこの黒いのは錆びてて取れないんじゃないかと思ったほどでした。
まとめ
AQUA AQW-S45Eの洗濯槽分解は、DIY経験があれば十分自分で可能です。
特に、臭いや黒カビが気になる場合は一度分解清掃をすると劇的に改善します。
ただし、作業中のケガや破損には十分注意してください。
ステンレスの縁は素手で触るとわかりますが、滑らせると切れる感じです。
気を付けて作業はしていましたが、帰りの車の中で3か所ほど手が切れていました。
運よく血が出るほどではなかったのですが、軍手やゴム手をしておいたほうがいいです。
作業が不安な方や保証期間中の場合は、業者依頼も検討しましょう。
定期的な洗濯槽洗浄剤+1年に一回のペースで丸洗いすると綺麗が保てる気がします!
ちなみに私の家で定期的な洗濯槽洗浄はオキシクリーンを使用しています。
ワカメ汚れも出てくるので効果はしっかりあります。が、無限に出てくるのでかなり疲れます。
洗浄剤で出てきたワカメはすくってとらなくてはいけなくて、2時間やっても出てきます。
ただ、このオキシクリーンいろいろなところに使用できるのです。
洗濯槽やお風呂用品、帽子から枕カバーなどをつけ置きする際に使用しています。
勝手に万能だと思っているので良ければ試してみてください。
今度は私の家の洗濯槽もやってみようと思います!
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