はじめに
「最近、洗濯物に黒いカスがつく」「洗濯機からカビ臭いにおいがする」――そんな経験ありませんか?
以前実家の洗濯機を分解・清掃をしてかなりの汚れ具合でした。
我が家のハイセンス製洗濯機 HW-DG75A でも、使い始めて数年が経った頃から徐々にカビの影響が出始めました。
定期的にオキシクリーンを使ってもある程度はきれいになりますが、やはり完全には取り切れません。特に裏側の洗濯槽や脱水槽の奥にはびっしりと黒カビや洗剤カスが残っていて、放置すると悪臭や衣類への付着の原因になります。
そこで今回は、DIYで実際に HW-DG75Aを分解して徹底的にカビ落とし をした流れを紹介します。
分解といっても特別な工具は不要で、一般的なドライバーがあれば十分対応できます。「やってみたい!」と思っている方に向けて、手順や注意点を詳しくまとめました。
洗濯機にカビが発生する理由
洗濯機の内部は「高湿度」「洗剤残り」「皮脂汚れ」が揃った絶好のカビ繁殖環境です。特に以下の要因でカビが発生します。
- 洗濯後にフタを閉めっぱなしにする → 湿気がこもりカビ繁殖
- 洗剤・柔軟剤の残りカスが蓄積 → カビや雑菌の栄養源になる
- 定期的な槽洗浄をしない → 黒カビが層になってこびりつく
カビを放置すると衣類に黒い斑点が付着するだけでなく、健康面にも影響を与えかねません。小さなお子さんがいる家庭では特に注意が必要です。
分解清掃のメリットとリスク
メリット
- 内部のカビを根こそぎ掃除できる
- 洗濯物の臭いが改善
- 市販クリーナーでは落ちない頑固汚れも除去可能
リスク
- 保証対象外になる可能性
- ネジやパーツの紛失・破損のリスク
- 組み立てミスによる故障
👉 この記事を読んで「自分でやるのは難しい」と感じた場合は、無理せず業者に依頼するのも選択肢の一つです。
作業に必要な道具
準備したのは以下の工具と洗浄グッズです。
- プラスドライバー(電動があると作業が早いです)
- マイナスドライバー(子マイナス)
- ソケットレンチ(10mm)
- ゴム手袋
- バケツ・スポンジ・ブラシ
- 突っ張り棒
- 漂白剤(キッチンハイターなど)
- ブラシ(毛足の長い硬めのタイプがおすすめ)
- ロックタイト
※カビ汚れはかなり頑固なので、ブラシやスポンジは使い捨て覚悟で用意すると安心です。
HW-DG75Aの分解手順
ここからは実際に分解していきます。
(※分解は自己責任です。感電や破損防止のため、必ず電源プラグを抜いてから作業してください)
1. 外観の確認
まずは洗濯機の外観をチェック。


2. 上部パネルの取り外し
まずは水を止めて給水のホースを取り外します。
蛇口を締めた後に一度洗濯機を回す要領で水圧を抜いておきます。そのあとホースを取り外すのですが、圧を抜いた後でも水が出てくるのでタオルで塞ぎながら外しましょう。

背面のビスと側面のビスを外すと上部のパネルが外せます。側面のビスは蓋の中に隠れていますのでそれを子マイナスなどで外します。



配線が繋がっているので無理に引っ張らず、軽く持ち上げる程度にしておきましょう。
裏に配線を止めているクランプがあるので一か所外しておきました。少し配線に余裕ができてパネルを外しやすくなります。


ビスを外したら突っ張り棒で上にあげておきます。完全に取り除くまではしません

3. 内蓋と洗濯槽カバーの取り外し
内蓋を取り外します。爪が4か所で止まっているので一つづつ外していけば簡単に取り外せます。

4. パルセーター(回転翼)の取り外し
中央のキャップを外すと、10mmのボルトが見えるのでプラスドライバーで取り外します。
外した瞬間、洗剤カスや黒い汚れが見えてきました。



この後は引っ張るだけです。滑る&つかみどころがないので頑張るしかないのですが揺すりながらなんとか外します。
5. 洗濯槽の取り外し
ボルトを外すと、洗濯槽自体を上方向に引き抜けます。ここが一番の山場です。

10mmのボルトを外して洗濯槽を引っこ抜きましょう。
少し重たいので一人でできなくはないですが、もう一人いるとかなり安全に楽に作業できます。
槽の裏側を見ると、クリーナーでは落ちなかった黒カビがぎっしり!



洗濯槽をさらに分解していく
ここはさらに分解をして徹底洗浄していきましょう。

上部に一周と糸くずフィルター部にビスがあります。下部にもあるのですがこの機種は下の蓋が
カシメ(まげて嚙みこませる)によって固定されていたので今回は触りません。
上部のビスをすべて外して位置決めの突起があるので覚えておきましょう。




カビ取り・洗浄方法
取り外した各部品を順番に洗浄していきます。
今回作業はお風呂場でやったので換気をしながら泡ハイターでつけ置きしたりブラシでごしごしして落としていきます。
つけ置きしてシャワーの水圧で流すだけでも結構落ちてくれます。

落ちない汚れはブラシを使って綺麗にしていきます。
洗濯槽はピカピカになるためやっていて気持ちがいいです。
ただ穴の部分は手が切れそうな感じになっているので必ず手袋をして作業しましょう。




外槽(白い水がたまる部分)は排水がされないためあまり水を使いすぎると水分を抜くのにめんどくさくなるため、極力拭き掃除だけで綺麗に仕上げます。
どうしても水を使いたい場合は汚れた水をしゅぽしゅぽなどで抜いたほうが良いです。
再組立てと動作確認
洗浄後はしっかり水気を拭き取り、外した手順を逆にたどって組み立てていきます。
- 洗濯槽をくみ上げてセット
- ボルトで固定
- パルセーターを取り付け
- カバー類を戻す
- 上部パネルを元に戻す
洗濯槽を固定していた10mmのボルト4本にはロックタイト(回り止め)が塗られていました。

少し赤白くなっている部分に一周ロックタイトを塗っておきましょう。
勝手に緩むのを防いでくれて、固定をするものではないのでまた力を入れて回せば外れてくれます。
最後に電源を入れて「槽洗浄モード」や「空運転」を試し、水漏れや異音がなければ成功です。
カビを防ぐための日常メンテナンス
分解清掃は効果絶大ですが、頻繁にやるのは大変です。再発を防ぐには日常的な対策が重要です。
- 洗濯後はフタを開けて湿気を逃がす
- 月1回は酸素系クリーナーで槽洗浄
- 洗剤を入れすぎない
- 残り湯を使う場合は雑菌繁殖に注意
これを心がけるだけで、カビの再発スピードが大きく違ってきます。
洗濯槽クリーナーでもいいと思いますが、私はオキシクリーンを使っています。
洗濯槽にもつかえるし、よく聞く「オキシ漬け」でいろんなものを漂白してます。
枕カバー、シーツ、お風呂場の蓋、椅子などいろんなものに使えるので結構おすすめです。
まとめ
ハイセンスの洗濯機HW-DG75Aを分解して清掃した結果、驚くほど中がきれいになり、洗濯物の臭いもスッキリ解消しました。
さらに洗濯槽クリーナーを使用したときの「無限ワカメ取り」が無いのはかなりポイントが高いです!
分解自体は特別難しい作業ではなく、DIY好きなら十分チャレンジ可能です。
ただし「ネジを外す順序を間違えない」「水漏れに注意する」など、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
一度自分でやってみると洗濯機の構造理解にもつながり、今後のメンテナンスにも役立ちます。
「洗濯機の臭いが気になる」「黒カビに悩んでいる」という方は、ぜひ参考にしてチャレンジしてみてください。



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