【30プリウス】6万kmでもEGRは汚れる?10年超え車で予防整備として清掃してみた結果【走行少なくても油断禁物】

DIY

30プリウス(ZVW30)の弱点としてよく挙げられるのが EGR(排気再循環システム) の詰まり。

「加速が鈍くなる」「アイドリングが不安定」「燃費が落ちる」などの症状が出ると、まず疑われる箇所です。
ただ、多くの場合は 10万km前後から詰まり始める と言われており、6万kmの車両では “まだ早い” と感じる人も多いはず。

ところが今回、自分の30プリウス(走行6万km・年数10年超え)で予防整備としてEGRを開けてみたところ、
「距離が少なくても10年超えなら思った以上に汚れている」
という衝撃の結果に。

「不具合が出てからやる整備」ではなく
「トラブルが出る前に自分の車が今どんな状態か把握したい」
そう思って実施した今回のEGR清掃の内容を、作業手順からビフォーアフターまで詳しくまとめます。


■今回の車両と実施理由(距離6万km・不具合ゼロ → 状態把握のために実施)

今回のプリウスは以下の状態でした。

  • 走行距離:6万km
  • 初年度登録から10年超
  • 不調・異音・振動なし
  • 燃費も問題なし(平均22〜24km/L)
  • 5000Km毎にガソリン添加剤を入れている

使用方法としては普段の買い物でちょこっと+釣りで月2回程度1日で300Kmを走ったりするような使いかたをしています。

通常、EGR詰まりは10万km以降が多いですが、今回は

  • 年数が経った低走行車はどれだけ汚れているのか知りたい
  • ガソリン添加剤がEGRにまで影響して効果を出しているのか見たい


という、完全に予防整備+興味本位の理由で実施。

実際に開けてみると…

→ “そこそこ汚れている” という予想外の結果に。

症状が出ていなくても、年数に応じて汚れは確実に蓄積していました。

インマニまで外してヘッド・バルブを掃除しているものをよく見かけますが、時間の都合と下調べ不足のため今回は一番気になるEGRのみの清掃です。


■EGRが汚れるとどうなる?(30プリウス特有の弱点)

30プリウスのEGRは構造上、汚れが溜まりやすいポイントが複数あります。

  • 短距離走行が多いと燃焼が安定しにくい
  • 低温域が長く、燃え残りがカーボン化しやすい
  • ハイブリッド特有のエンジンストップ&ゴー
  • EGRパイプが長くて細い

このあたりが重なると、
EGRパイプ内部に飴色の油分+煤(スス)が固着し、次第に通路を狭める
という流れで汚れが進んでいきます。

症状が出始めると…

  • アクセルレスポンスが鈍い
  • 坂道でモタつく
  • アイドリングが震える
  • 燃費が落ちる
  • 最悪チェックランプ点灯(P0401 など)

というのがお決まりの流れみたいです。

今回は症状ゼロだったため、
詰まりきる“前”の状態がどうなっているのか観察するいい機会になりました。


■必要工具

  • 6mmソケット
  • 10mmソケット
  • 12mmソケット
  • 12mmスパナ(重要)
  • ラチェット
  • エクステンション(いろんな長さがあるといいです)
  • プライヤー類(今回ウォーターポンププライヤー)
  • パーツクリーナー&エンジンコンディショナ(泡タイプ)
  • 細めのワイヤーブラシ(用意し忘れ)
  • ウエス

EGRパイプの内部を掃除するなら、
細い穴を通せるブラシ があると最高に効率が上がります。

皆さんある程度持っていると思いますが一応この辺があれば作業できると思います。


■作業スタート:EGR周辺を取り外す手順

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① エアクリーナーボックスを外す

EGRまでアクセスするためにはまずここから。

  • ホースバンドを緩める
  • クリップを外す
  • 10mmボルトを数本外す

まずは見えている10mmのボルトを外し、軽くゆすって固定されている場所にボルトがありますのでそちらを外していく感じで対処できます。

冷却水のホースが固定されているのでそちらは外しながら。無理に力はかけたくないので必要であれば固定している部分をフリーにしてあげてください。

レゾネータ(空気の通る筒みたいなやつ)がまず外せるのでそちらを撤去しましょう。

エアクリーナを外すとボルトがいるのでそれを外してボックスが外れるようになります。

ボックスごと持ち上げたら、エンジン奥のEGRがしっかり見えるようになります。

脱線:スロットルバルブ清掃

この時点でスロットルが見えます。

この弁の開き具合で空気の量を調整しエンジン回転を決めます。

構造上、スロットルの縁の部分にスラッジが溜まるのでこれを綺麗にします。

注意! エンジンコンディショナーやパーツクリーナは使用しない!

電子スロットルの場合スロットルにコーティングが施工されている事が多いです。

エンジンコンディショナーなどを使用すると、コーティングが剥がれてスラッジの付着が増える事があります

なのでウエス(要らない布)で拭く程度にとどめましょう。

この中に何か落としたらインマニを外す以外取れなくなります。絶対に落としてはいけません!     余計なものは持たないようにしてください。

指で上部を押すと開きます。黒く色が変わっているものがスラッジになります。

ここを一所懸命拭くだけです。想像以上に綺麗だったので変化はなさそうなので残念。

それでもこれだけの汚れが取れました。ここは定期的に清掃していきたい箇所になります。


② EGRパイプを外す

10mmのボルト4本で固定されています。
インマニ側はカバーが邪魔しているのでカバーを外したらボルトが見えてきます。

外した瞬間、中から黒い粒がポロポロ落ちてくる場合もあります。


③ EGRバルブ本体を外す

コネクタを外し、12mmのナットを慎重に緩めていきます。

まずは見えてる部分から攻めていきましょう。12mmのナットを外してさらにこのトルクスになってるボルトを外します。

ナットを外しただけでの取り外しはかなり遠回りになるので絶対に外した方が楽です。

ここは6mmのソケットでピッタリ外れたので代用します。本来ちゃんとした工具がありますが使用する回数が少なすぎて持ってないです笑

先に外した画像で位置を確認してください。あと2個のナットを外せば取り外しできます。

が!一番の難所は左上のナットです。ここスパナしか入りません。

調べながらスパナを当てて「こりゃ無理なんじゃないか」とか思いながらもなんとか外せました。

ナットを落とすと多分迷宮入りになるので絶対に落とせません。

ここに関しては頑張ってくださいとしか言えないので頑張ってください!

ただ汚れはしっかり付着しており、長年の蓄積を感じました。


■実際の汚れ具合(6万km・10年超 → 不具合ゼロでもここまで来ていた)

▼EGRパイプ内部の状態

覗いた瞬間にわかるレベルの汚れ。

  • 内壁にびっしり付着した飴色の油分
  • 所々に黒い固着カーボン
  • 通路が確実に狭くなっている

これは気づけてよかった。


▼EGRバルブの状態

バルブの可動部にも湿っぽい汚れが固まっており、清掃前は動作こそ問題なかったものの想像以上に汚い。
このまま放置していたら固着し始めていた可能性が高い と感じました。


■清掃手順(内部までしっかり落とす)

▼EGRパイプ洗浄

  1. エンジンコンディショナーで漬け込み
  2. ブラシでゴシゴシして再度エンジンコンディショナーで漬け込み
  3.  1と2を繰り返して自分の満足行くとこまでできたらパーツクリーナーで仕上げ

エンジンコンディショナーは10分程度漬け込むと汚れが溶けてくるので繰り返していきます。

細長いパイプブラシみたいなのがあれば奥まで効率よく掃除ができたのですが、手元にあったのは歯ブラシのみ。

6万kmでも意外とブラシに黒いカスがつくので、
距離より「年数のカーボン蓄積」だと実感。

歯ブラシでもここまで綺麗にはできました。


▼EGRバルブ洗浄

  • 基本はパイプと一緒で 1と2の繰り返し
  • カプラなどの電子部分にかからないように注意

EGRのカバーを外すと指で押してバルブの開閉はできるみたいですが、ここは構造があまり理解できていないので私は触りませんでした。

その代わりにマイナスドライバーで少しバルブを持ち上げられたので少し動かして動けばOKってことにします。

youtubeでいろいろな人が出していますがガタガタ音が出ている車両はこれの数倍のスラッジが出てますね。

今回は予防&好奇心でやってるのでそれはそれでよしとします。


■組み付けと試運転

組み付けは取り外しの逆順でOK。
注意ポイントは以下の通り。

  • ガスケットは向きに気をつける(再使用不可)
  • 鬼門の左上のナット注意!
  • コネクタの差し忘れ厳禁
  • 全てのボルトは手締め→本締め
  • アイドリングで異常チェック

チェックランプが点灯したら何かカプラがはいっていなかったり触った個所を見直してください。

リセット方法はいろいろあるみたいですが、補器バッテリーのマイナスを外して10分待機が使えると思います。それ以外で出てきたのが

  • IGONでtripAに設定
  • 一度IGOFF
  • トリップのボタンを押しながらスタートボタンを2回押す(READY ONにしない)

これで消えるみたいです。

ただ、ECUにはデータは残っているはずなので完全に消去する場合はOBDから消去が必要でしょう


■作業後の変化

正直不具合が無かったので体感できていません。ちょっとなにか変わったらいいなとは思っていましたが何もないです笑

せっかく綺麗にしたし頑張ったことによるプラシーボ効果を付加させて言えば

  • アクセルレスポンスが若干よくなった
  • エンジンの振動が極わずかに減った?
  • HVへの切り替わりがスムーズ
  • エンジンがかかっている時の音が若干静かになった?

かなり気にしてこの程度なので、もう少し汚れが出ていないと体感で変わるのは難しいのかもしれません。


■距離よりも年数・使用環境で汚れ具合は大きく変わる

  • 走行距離はたった6万km
  • しかし10年以上使用
  • 釣りのみ長距離使用、短距離多め
  • 燃費を気にしているのでエンジンが高回転出回ることはほぼなし

スラッジのたまりやすさでいうとエンジン自体が高温にならない事が原因の気がします。

たまにはぶん回して高速を乗っていると調子が良くなるとよく言いますがその分燃費が悪くなるし

警察に捕まるのも嫌なので定期的に掃除をする方を選んだ方が経済的だと思われます。


■次に清掃するタイミングは?

今回の汚れ具合から逆算すると、

  • 次回は10万kmあたりで再清掃が妥当
  • 症状が出てからでは遅いので予防が大事

かなり蓄積した汚れになると清掃もめんどくさくなるので定期的に致命傷になる前に清掃をしていきたいです。


■まとめ

今回は走行距離6万km・年数10年超えの30プリウスで、
予防整備としてEGRを清掃・点検した結果 を紹介しました。

結果として、

  • 不具合ゼロでも汚れは“そこそこ”蓄積
  • 年数や使い方によって汚れ方は大きく変わる
  • 早めに状態を知れるのは大きなメリット

ということが確認でき、自宅でDIYでできる内容ってこともわかり
「やってよかった」と思える内容でした。

30プリウスに長く乗り続けるなら、
距離に関わらず年数が経った車は一度EGRを開けてみる価値がある
というのが今回の結論です。

また工具・ガスケットなどをそろえて5000Km毎にガソリン添加剤を入れているバルブの状態の

確認作業をしてみたいと考えています!

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