はじめに
今回は、私が所有する30系プリウスで発生したちょっと気になる異音トラブル、
「走行中にパワーウィンドウスイッチ付近からビリビリ音がする」という症状の原因と、
実際に行った超簡単DIY修理法を詳しく紹介します。
この症状はディーラーに頼むとユニットごと交換を勧められる可能性がありますが、
実はクッションテープ1つで直るかもしれません。
同じ症状に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
症状の詳細
私のプリウス(ZVW30)では、走行中に運転席のパワーウィンドウスイッチ周辺から「ビリビリ…」という細かい振動音が発生していました。
- 音が鳴るのは走行中のみ
- スイッチ操作に関係なく鳴る
- ロックスイッチを触ると音が消える
- ウィンドウの開閉動作には問題なし

常になるわけではなく特定のアスファルトの剥げている道の悪い道路でなります。
原因の特定
今回の原因の特定は運転中に手の届くところでの発音だったため比較的簡単に特定ができました。
音が出ているときにその周辺を触って音が消えるところが原因っていう超簡単診断です。
すべて分解したわけではないのですが、多分グリスが乾いてしまって若干の遊びができてしまったんだと思われます。
使えないわけではないし、丸ごと交換するのはもったいなさすぎるので手直しをしていきます。
必要な工具・材料
今回の修理で使ったのは以下の通りです。
- プラスドライバー
- ハサミ
- クッションテープ(スポンジテープ)
- 内張り剥がし(硬くて外れない場合)
今回初めてパワーウィンドウスイッチを外したのでドアトリムを外しましたが、構造を確認するとドアトリム外さずにスイッチの交換ができそうでした。
結果遠回りではありましたが、次回からは時間短縮ができると前向きに考えることにします。
もしくはちゃんと下調べしていればよかったです笑
作業手順
1. スイッチパネルを外す

まずはドア内張りのスイッチパネルを外します。このシルバーの部品を上に引っ張れば外れます。
固い場合は内張り剥がしを隙間にいれれば外れると思います。割れてしまいそうであればドアトリムを外して内側から爪を起こして外せば100%割れません。


続いてパワーウィンドスイッチ(運転席のスイッチをマスタースイッチと言います)を外していきます
これも爪で入っているだけなので上に引っ張ります。同じく場合によっては内張り剥がしを使用します

ここも感じ用に爪で止まっているだけですので引っ張れば外れる構造になっています。
コネクタ(カプラ)がついているので爪をしっかり押さえて外します。
続いてマスタースイッチをカバーから取り外します。

ビス3か所で止まっているのでプラスドライバーで外して取り外しが完了になります。
✅ ポイント
- ツメを折らないように力加減に注意
- コネクタを外すときはロックを確実に解除する
2. ロックスイッチのガタを確認する
スイッチパネルを外した状態で、ロックスイッチを軽く押したり揺らしてみます。
明らかに上下左右にわずかに動く場合は、隙間が原因で音が出ている可能性が高いです。
これはまだ使用するので分解していませんが、何度かマスタースイッチを分解したことがありますが
中に通電や動きをよくするためにグリスが入っているのですが、細かい動きを抑制する働きもあるため
年数が経過し固くなったグリスは機能せずビビリ音を出すことは考えられます。
グリスを入れれば対策完了なのですが、分解の際にスイッチのプラスティック部品が耐えられず破損する可能性が高いので、年数が経過している部品は触らない方がいいでしょう。
3. クッションテープを貼る
ガタを抑える位置を決めて、スイッチ内部の当たり部分やスキマにクッションテープを貼り付けます。
- スイッチの可動を妨げない位置に貼る
- 厚みを調整しながら動作に干渉しないか確認する
- 必要なら2枚重ねなどで隙間をしっかり埋める
失敗例 スイッチに触れていない

スポンジテープを分解前に買っていたため高さが低すぎて触れていません。
多少の変化はあるかもしれませんが、また分解する手間を考えると無駄なので厚みを変えます。
成功例

思いっきり触れています。ただ結構柔らかいので使用する際に影響は出ません。
ついでに集中ドアロックのスイッチもカタカタしていたので一緒に対策しました。
4. 動作確認
仮組み状態でロックスイッチを操作し、引っかかりなくスムーズに動くかを必ず確認します。
✅ ガタつきがなくなり、スイッチのクリック感も正常ならOK!
5. 元に戻して試運転
すべて元に戻して走行テストを行いましょう。
走行中の異音が消えていれば修理成功です!
マスタースイッチ取り外し時に必要になる再学習
マスタースイッチにはオートで全開、全閉をするために位置を記憶しているのですが、カプラを外すことによってリセットがかかる場合があります。
いままで見てきた車の設定方法はすべて一緒なので、オートが効かなくなった場合は試してみてください。
- 全開ボタンを押しっぱなしで、ガラスが完全に空いてから3秒程度押し続ける
- 全閉ボタンを上げっぱなしで、ガラスが完全に閉まっても3秒程度上げ続ける
- 各ドアにオート機能がある場合は各ドア毎に同じ作業を繰り替えす
簡単な作業ですので忘れず実施しておきましょう
実際の結果
今回の作業で走行中のビリビリ音は完全に消えました!
トリムさえ外せれば誰でもできる簡単なDIYなので、ディーラーで高額な部品交換をする前に一度試す価値は大いにあります。
作業にかかった時間・費用
- 作業時間:約30分
- 材料費:クッションテープ代のみ(200円)
DIYする際の注意点
- クッションテープを貼りすぎるとスイッチ操作が重くなるので注意
- スイッチの可動域を妨げない位置に貼ること
- トリムの爪を割らないように作業すること
さらに安心するなら
もしこれでも異音が止まらない場合は、
- スイッチ内部の破損
- パネル自体の劣化
なども疑う必要があります。その場合はスイッチASSYを交換するのが確実です。
まとめ
実際ビビリ音などはどの車も鳴る可能性はあるものだと思っています。
車は常に振動していて、内装は樹脂ばっかりで構成されているのでならない訳がないですよね?
新車の状態でビリビリうるさいのはちょっと困りますが、年数がたてば樹脂も目に見えないレベルで削れて隙間ができれば音がし始めます。
気温の変化によっても隙間は変わり、暑いと鳴らなくなったり寒いと鳴りだしたり。
そういった対策をクッションテープで埋めて対策をしていきましょう。
基本ビビリ音であれば走行に支障がないことがほとんどだと思いますが、結構耳障りで気になってイライラしちゃいますよね!
これを車屋さんに依頼していたら結構な金額がかかる場合があるのでできるところは自分でやってみましょう!
同じような異音に悩んでいる方は、ぜひ試してみてください!
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