はじめに:気にしてなかった「換気扇」
キッチンの換気扇、皆さんはどれくらいの頻度で掃除していますか?
私は自分の家は1年に2回程度外せるところまで分解をして油汚れを落としています。
10年超使用していてその都度液剤を使用して掃除をしているため塗装は剥げてしまいそろそろ
部品交換が必要になっているのは把握してはいるんですが、使えているのでそのままです笑
今回は実家の方(築30年超)の換気扇のお話。
実家ではホットプレートやガスコンロを使用してリビングで焼肉をして結構部屋を真っ白にしていました。
子供たちがいるので換気扇の下で煙草を吸っていて、たまたまフィルターを外したところ
換気扇が回っていても、風で開くはずの“弁(シャッター)”がまったく開いていないのです。
風の音は「ゴォォ!」と元気よくなるのですが全く吸ってません。
というわけで、今回は換気扇を完全に分解して内部まで徹底掃除した体験を記事にします。
結果:原因は「ファンじゃなくて弁(シャッター)」だった
そもそも実家を出て17年程。いつからこの状態で、私がいた頃どんな音だったかなんて覚えてません。
思い返せばここ数年めっちゃ音はしている。
回転しているような「ブワァァン…」という低くて重たい風の音。換気扇の羽が頑張って回っているのに。
手でシャッターを開けるとほぼ無音。これがちゃんと抵抗なく風が外に出ている証拠。
本来ファンが回りシャッターを風の力で押し開き外に排気する構造です。
多分油汚れが原因でシャッター開かないんだろうな と思い外せるとこまで外してみました。
作業時間は約3時間、使った道具はこれだけ
今回は以下の道具だけで対応しました。
- +ドライバー(ファンやカバーのビスを外すため)
- -ドライバー
- 中性洗剤+ぬるま湯(油汚れを落とすため)
- スクレーパー(固着した汚れをこそぎ取る)
- ニッパー(タイラップでコネクタが止っています)
- タイラップ(切ったタイラップの復元用。今回は4本でした)
作業時間は3時間程度。一度分解してしまえば大した構造していなかったので作業時間はほぼ油落としです。
換気扇分解の手順と注意点
ステップ①:まずは安全確保と通電確認
換気扇の掃除は感電や回転による怪我のリスクがあるため、必ず以下を確認しましょう。
- 電源プラグを抜く。(今回のものはカプラを外す)
- 羽が完全に停止していることを確認する
- ゴム手袋や軍手を装着して作業開始
ステップ②:カバー・フィルターを外す
とりあえず分解できるところはどんどん外していきます。
画像を取り忘れたのですがフィルターを外すとカプラがありますので引っこ抜きます。

印の位置にストッパーを止めているビスがあるのでプラスドライバーで取り外し、ストッパーを内側に引っ張ると外れます。
そうすると表面のカバーがグラグラになるので持ち上げると本体との引っ掛かりが外れ取れます。

タイルも油で汚れてます。
この辺もダイソーのお掃除スプレーを使いながら掃除をしていきます。
ステップ③:プロペラファン本体を外す

プロペラの外し方は真ん中の固定具を
羽をもって固定しながら時計回りに回すと外れます。
普段日本のねじはほぼ時計回りで締まるのですがここは逆ねじになっています。

次にここのねじを外すとカバーが外れます。
これが外れるともう本体の取り外しになるのですが、画像がありません笑
外れた画像がこちら

まさかの木の枠にはまっているというか、きちんと固定されているわけではなかったんです。
これが基本の作りなのかはわかりませんが少しびっくりしました笑

手書きで申し訳ないのですが、黒い蝶ねじのようなもので固定しているだけでした。
まぁそうゆうもんと思って作業は続けていきます。
ステップ④:内部の弁とファン周囲の清掃
ファンの奥には、シャッター式の弁がついています。
羽が回転すると風圧で開き、止まると自然に閉じる仕組みです。
しかし今回、その弁は動きが渋く埃もかなりたまっている様子。もちろん油汚れも。

ただ、取付していた状態よりかは軽く開くようになった気がしました。
とりあえずよくわかりませんがバシバシ洗っていきましょう。
本来中性洗剤などを使用して優しく洗って塗装を残していくのですが、もう30歳以上の物。
塗装が残るわけないんで次は買い替えてもらうと思って塗装ごと綺麗にしていきます。

これが限界でしょう。目的はあくまで風がちゃんと抜けるようにすることです。
組付けの際問題発生
十分乾かして組付けしていくのですが問題発生です。ここがシャッターの開かない原因でもあったのですが
先ほどの画像の

この状態に戻すのですが戻りません。笑
蝶ねじを締めて固定するのですが、まっすぐがっちり固定をしようとするとシャッターが開かなくなります。
緩めるとシャッターはパカパカ動くのですが本体はずれる。
締めすぎると換気扇の枠が歪んでシャッターの取り付け部分も同時に歪み開かなくなることが分かりました。

またまた手書きで申し訳ないのですがイメージこんな感じ。
なのでもうしょうがないのでシャッターが開くことを第一優先で蝶ねじを締めこみました。
なので取り付けは曲がっています。落ちてくることはなさそうなのでこれで良しとします。
今となっては、油汚れはそこそこだったので家が年数により歪みファン本体が歪んで
シャッターを変形させて開かなくなってしまったんじゃないかと思われます。
復元はもう外した順番の逆を行くだけです。難しいことはありません。
掃除後の変化:「音が静か」「風がちゃんと出る」
再組み立て後、換気扇を回してみると──
- 以前のような轟音が消え、軽やかな音に変化
- 風量が明らかに増している(弁が正常に開くため)
- 部屋の空気がスムーズに排気される感覚がわかる

ただ、ファンの羽や本体の塗装がかなり剥がれていたため、そろそろ限界を感じます。
むしろ限界を超えているといっても過言ではない笑
弁が正常でも、塗装の剥がれ=サビや劣化の進行なので、安全面からも早めの判断が必要です。
「換気扇って空気を逃がすだけ」…じゃないんです
今回の経験で気づいたのは、**換気扇は家の“呼吸器”**だということ。
音が大きいのも、風が弱いのも、「息が詰まっているサイン」なのかもしれません。
それに、換気がうまくいかないと──
- キッチンの油煙がこもって壁紙が汚れる
- 湿気が溜まってカビや臭いの原因になる
- 空気の流れが滞って体調にも悪影響
「音がうるさい」「風が出ない」=掃除や修理の合図です。
気づいたときが、換気扇メンテナンスの始めどきです。
交換するのであれば・・・
これは同じ構造見たいなのでサイズ感が合えば使えそうです。カプラ式で形状が合えばそのまま使えそうです
正直ひもで引っ張るタイプであれば何も考えずに交換できるのですがそれはいやみたいです笑
ほかにも丸ごと交換でこんなのとか。
驚いたのは部品代はそこまでしないんです。2~3万程度。
こんな暑いなかやるんだったら丸ごと交換でもいいんじゃないかと思ってしまいます。
ただ、綺麗につけれるかは別問題。素人が手を付けて途中からやっぱりプロにお願いは
多分嫌がられると思います。
やるならどんな結果でもやりきる。
ダメだったらプロにお願いしようだったら初めからプロにお願いした方がいいと思います。
さらに部品は買ってあるから取り付けだけお願い!ができるのか確認をしてから購入をしてください。
換気扇の掃除が難しい・面倒な人には「プロ依頼」も選択肢
自分での分解掃除が難しい場合は、プロに依頼する方法もあります。
少し力仕事や高い場所での作業があるので危険はすこしあるので頼んでしまうのも手だと思います。
家事代行サービスを利用しましょう。

まとめ:換気扇の「異音」や「風の弱さ」は要チェック
- 異音の原因は、意外にも弁の固着かもしれません
- 分解掃除で劇的に改善し、音も静かで風もしっかり排気されるように
- ビスの締めすぎや塗装劣化にも注意
- 掃除でも改善しない場合は、買い替えやプロ依頼も視野に
今、換気扇が元気に動いていると思っている方も、
「本当に正常に排気できてる?」と一度確認してみてください。
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