はじめに
エアコンの冷房をつけたとき、室内にホコリ臭さやカビ臭さを感じたことはありませんか?
普段フィルターの清掃だけで掃除を終わらせている方も多いと思います。
しかし、長期間使っているうちに吹き出し口の奥にあるシロッコファンには、目に見えない細かな埃やカビが積もり、風に乗って部屋中に散らばってしまいます。
本格的に業者に依頼すると時間と費用がかかる上、シーズン前の繁忙期には予約が取りづらいことも。
そこで今回は、100均グッズだけで簡易的にシロッコファンの汚れを除去する方法をご紹介します。
掃除のメリット
- 風量回復:ホコリが詰まっていた状態から、風量が若干改善
- ニオイ対策:カビ臭やほこり臭の軽減
- コスト削減:業者依頼の半額以下、約100円のグッズで完結
何よりカビと埃のたまったファンからでる風を浴びたくないし、気持ち悪いですよね。
必要な道具
- 100均の隙間掃除スティック
- ガムテープ
- 安全メガネ・マスク(埃・カビ飛散対策)
- 軍手または使い捨て手袋
- 古いタオルやウェス
- 小型LEDライト(ヘッドライトがあれば両手が使えます)
ポイント:
- カビがぽろぽろ落ちてくるので周辺のスペースをとっておいた方がいいでしょう
- お掃除スティックがすぐ真っ黒になります。バケツに水を汲んで近くにあると早いと思います
作業時間の目安
約2~3時間を見込んでください。
- カバー取り外し:10分
- 掃除スティック準備・保護対策:5分
- ファンフィン清掃:2時間
- 復元・最終チェック:15分
実践!シロッコファン掃除手順
1. 安全確認と事前準備
1.電源をオフにする。コンセントを抜いておけば勝手に動くこともないので安心です。
2.フィルターを外し清掃していきましょう。これは普段していると思いますので特記することは無いです

暑くなる前に清掃して多分1か月半ほど。24時間つけているのですがそこそこ埃がついてる状態ですね。
2. ルーバーと風向調整羽根の取り外し
我が家のエアコンは取り付けてから5年ほど経過しています。まだプラスティックも硬化していないので
割れることはなさそうですが、古い物だと割れる危険があるので注意が必要です。
ルーバーの中心部分にある固定部分を外します。

穴にはまっているだけなので、本体部分を右に。ルーバー部分を左に動かせば穴から抜けて1段階目完了。

次にルーバー全体をたわませて、本体左に入っている部分を抜けば外れます。
そのあとに左右の風向きを変える風向調整羽根を外します。

この隙間にマイナスドライバーを入れてひねれば突起から抜けるようになります。
説明が難しいですが、一か所外せればあとは1か所1秒くらいで外れる簡単な構造です。
3.本体の清掃&落ちてくるカビ対策
本体を水を絞った雑巾などで拭きましょう。結構横・正面のパネルにも埃はついています。
Panasonicのエオリアなんですが、正面のパネルは上にあげた状態から、さらに上にあげると外れました

入れる時は外れた位置から少し押しながら動かすと入りました。正直正解は解からなかったです笑
外れたついでにこれもじゃぶじゃぶ洗っちゃいます。
ここからカビと埃との戦いが始まりますが先にも記述した通りポロポロ無限に落ちてきます。
下に落としてもいいのですがなるべく落としたくないので

こうしました。タオルとガムテープでカビキャッチ。
もう掃除をすでに始めていますが、私は落ちすぎてやだったので途中からやりました。
絶対に先にやるべきことでした。
3. お掃除スティックによるフィン清掃
かなり汚いですが5年でこれだけついています。
あんまりアップだと気持ち悪いんで小さくしておきます笑

白く見えている部分は半年前くらいに掃除をしたので綺麗ですがここもかなりカビてました。
ここを掃除した際にファンが鬼汚かったので掃除をしたかったのですが、やり方がわからず今に至ります。
このフィン部分が汚いと風量の低下やカビ菌が室内にまき散らされるのです。
さて、ここからフィンの清掃に入ります。かなりの枚数があるので地道に一枚ずつ拭き掃除です。


まず使ったのがこれ。セリアのお掃除スティック。結果あまり良くなかったです。
先端が丸になっているため折り曲げて使用。結果掃除はできたが固すぎでフィンの汚れた部分に当たらず。
そして結構厚みがギリギリでカバーが破れる。しなりがないので隅々まで綺麗にならないです。
用途が違うのでしょうがないですが、思っていた動きにならず失敗。

次に試したのはこれ達!
右は少し柔らかすぎで掃除はしっかりできたものの手が疲れました。
左は先端がテニスボールみたいな素材で硬さもそれなりに固く一番作業はしやすかったです。
ただ汚れたらすすいで綺麗にするのですが結構早い段階でボロボロに。
左を2個買ってくればよかったですね。

まだ汚いので小さめに笑
一枚一枚掃除して送ってを繰り返していきます。
地道に、休みながら作業をしていきます。多分合計2時間程度かかったと思います。

もう大きめにしても気持ち悪くないと思います。
清掃結果:95%程度のフィンの汚れを除去できた
・フィン中心部にも埃が見えたが確実に取り外しをしないと取れない
・ほかにも隙間等カビが生えているのが見えるが分解をしないと届かないというもどかしさが芽生える。
4. 復元と動作確認
- 外したルーバーおよび風向調整羽根を元の位置に戻します。
- 電源ON。送風運転モードで正常に風が出ているか確認。
- 音や振動の異常がないかチェック。
注意点
・ルーバー取り外し時の破損注意:プラスチック製の爪が割れやすいため、取り外しはゆっくり丁寧に。
・埃・カビの飛散防止:作業中に室内に埃が舞わないよう、フィルターカバーの下にタオルを敷く。
・試運転する際はじめは中心部に押し込まれたカビ埃が飛んできます。風に当たらないようにしましょう!
・頻度:年1回程度の掃除を推奨。夏・冬シーズン前に行うのがおすすめ
まとめ
今回は、大掛かりな分解や高圧洗浄無しでできるシロッコファン簡易掃除をお届けしました。
3時間ほどの作業で風量回復・ニオイ軽減・省エネにつながるため、年間コスト削減にも効果的です。
何よりあんなカビだらけの風を受けて部屋にいたくないですよね。
熱交換機の清掃もしたいのですが、リスクが多すぎるので私ならプロに依頼をします。
アルミ製のフィンは、触ればわかりますが軽く押しただけで変形し風の通りが悪くなります。
水を使って高圧洗浄が多いと思いますが、大掛かりな本体の分解や電子部品に水がかかり故障の原因になります。
プロは機種の特徴など理解したうえで行っていると思いますので、素人は避けた方が無難です。
なので素人なりにできることを定期的に実践し、できる限りのいい状態でキープしていきましょう。
次回のシーズン前には、ぜひこの記事を参考にエアコンの内部メンテナンスを行って、快適な空間を維持してください。
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